電力自由化であなたや私のような一般家庭の人が最も関心をよせていること、それは
「電力自由化で本当に電気料金は安くなるの?」ということでしょう。

調べているとどうやら電気料金を下げるにはポイント・要因があることがわかってきました。
電気料金を下げるポイントの一つが電気を供給する電源構成です。

新電力会社の料金プランを検討する前に、日本の電源構成や電気をつくるコストの推移を紐解くことで、電気料金を今まで以上に安くできる理由を知っておきましょう。

 

電力自由化で電気料金は本当に安くなるの?

電力自由化で電気料金は本当に安くなるかどうか、この答えについては、必ず100%安くなるとは言い切れないのが実情です。

 

なぜでしょうか?
理由は複数あります。
もちろん、世帯構成や電気使用量、オール電化利用の有無など今のあなたの生活スタイルによってもお得になったりならなかったりします。

 

しかし、一番のポイントは電気を作り出すコストにあります。
簡単にいうと、企業が電気を安くつくることができれば、私たちは電気を安く買うことができます。
このカラクリを電源構成及び、電気をつくるために必要な石油、ガス、石炭の価格推移から紐解いてみましょう。

 

日本における電源構成

日本の一次エネルギー供給構造の推移

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出典:資源エネルギー庁 日本のエネルギー情勢

上のグラフは日本のエネルギー供給の内訳です。
東日本大震災以降、原子力の代替発電燃料として化石燃料が87.2%(石炭30.3%、石油13.7%、LNG天然ガス43.2%)を占めています。
日本では、石油、ガス、石炭といった化石燃料のエネルギー供給の大部分を輸入に頼っています。

つまり、私たちの電気は、石油、ガス、石炭を外国から買ってきてつくっていることがわかります。
石油、ガス、石炭の輸入コストが高くなると電気料金も値上がりする図式が成り立ちます。

 

発電電力量の推移(一般電気事業用)

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出典:資源エネルギー庁 二次エネルギーの動向

上のグラフは日本の発電量内訳の推移です。
東日本大震災以降、原子力の利用は1.7%と大きく減少した代わりに、LNG天然ガスの利用が42.5%と大幅に増加しています。

これは2012年度までの資料であり、原発が次々と再稼働を始めている2016年度ではまた異なる内訳となります。
しかし、大まかな国内電力供給構成を知っておくことで、新電力会社各社の電力供給内訳の判断材料に役立ちます。

 

電気料金と化石燃料(石油・ガス・石炭)の関係

電気料金の推移

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出典:資源エネルギー庁 二次エネルギーの動向

上のグラフは電気料金の推移です。
「電灯」が主に私たち一般家庭で使用する区分です。
2008年度は歴史的な原油価格の高騰などにより電気料金が大きく上昇しましたが、その後原油価格の下落により電気料金は少し落ち着きました。

しかし、2011年度の東日本大震災以降、原子力発電所の稼働停止のかわりに火力発電所の稼働増、燃料価格高騰により再び電気料金が上昇しています。

 

化石燃料の熱量あたりの価格推移

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出典:日本エネルギー経済研究所 エネルギー経済統計要覧2015

上のグラフは化石燃料の熱量あたりにおける価格推移です。
燃料価格を簡単にまとめると以下のようになります。

石炭<LNGガス<石油
石炭が最も安く、次いでLNGガス、石油の順に高くなっています。

2013年度における日本のエネルギー供給構造ではLNGガスが全体の43.2%を占めています。
LNGガスはCO2排出量や窒素酸化物が他の化石燃料より少なく比較的クリーンな化石燃料です。
カタールからのLNG大型一隻(約9万t)から、約210万軒/月もの電力をまかなうことができます。

上記2つのグラフから石油、ガス、石炭が高騰すると、電気料金も値上がりする傾向があることがみてとれます。

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新電力会社と電気料金の関係

新電力会社の多くは自社で発電所を設けていない会社も多いため、既存の地域の電力会社から電気をまとめて購入し、私たち一般家庭に販売することになります。
そのため、既存の電力会社における電気をつくるためのコストが高くつくと私たちの電気料金も高くなるといえます。

新電力会社が独自に発電所を設け、コストパフォーマンスの高い電気をつくることで他社より安く電気を提供できるかもしれません。
電力自由化により、新電力会社同士の競争や企業努力によって他社より安く電気料金を供給することが期待されます。

新電力会社各社の電気料金は安く電気を提供できる電源構成であったり、電気の仕入れ方法によっても左右されるといえるでしょう。

 

まとめ

電力自由化で電気料金が安くなるかどうかのポイントの一つとして、新電力会社の電源構成や電気の仕入れ方法があるといえます。
しかし新電力会社への切り替え判断は電気料金だけでなく、各社独自のサービスも含めたうえで、あなたにとってお得であるかどうかです。

 

電力自由化の本質とは、自分のライフスタイルや考え方によって電力を自由に選べることです。

 

電力自由化の最大の関心事は電気料金が安くなることかもしれませんが、この機会に電気料金の見直しとともにあなたやご家庭のライフスタイルを振り返ると様々な気づきが得られるかもしれませんね。

 

電力自由化切り替え時の疑問27を3分でわかりやすく解説もあわせて読まれると、新電力会社の料金プランに集中して検討できておすすめですよ。